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平清水北城跡


登城日:(2005.06.19)
所在地: 奈良市平清水町
 

【歴史】 | 【資料】 | 【私見】

歴史
平清水北城跡の主郭 主郭北側にある土橋  平清水北城は室町期に存在していた平清水氏の居城である。南方約150メートルに隣接する平清水南城が館城としての構えであるのに対し、北城は空堀や土塁など見事に山城としての遺構をよく残している。

『日本城郭体系10』新人物往来社刊参照

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資料
 

私見
北側から西側へと作られた空堀  平清水北城は標高355メートル(比高20メートル)の地にあり、民家の脇から上っていくことになります。標高が三百オーバーなのに比高が20メートルというのがありがたいです(^-^;
 城域へは西側から踏み込むことになるのですが、まず藪の中にくっきりと残る土塁に目がいきます。そしてその土塁と90度につくられた土塁が見えますが、これは郭を北側からまいて作られている空堀を区切るもののようです。このあたりは藪がひどいですがそれでも肉眼で確認できるのはすばらしいです。
 南側に回りこむようにして郭上につきました。畑のように綺麗に刈り込まれており、植林されているのは意外でしたが削平の様がよくわかります。そしてその北側を土塁が巻いていますが西側にまで続いています。その土塁の切れ間から北へ出ますと土橋を渡ることになります。大きな空堀が横たわっているのがこの城の一番の遺構だと思いますが内側と外側両方に作られた土塁の間を通っている西側の形状が実に印象的です。
 この城については一切案内板がありませんでしたが、是非とも後世まで残していっていただきたい山城だと思いました。
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