西宮城跡

 ここは西宮城の跡です
　西宮城は、筒井氏の重臣、嶋氏のお城です。島左近の時には平群を中心に一万石の領地がありました。永禄二年（１５５９）松永久秀が大和に乱入し、信貴山城を拠点に大和を支配します。西宮城も松永方の城となり、天正五年（１５７７）に織田信長に攻められたときに当城も落城したようです。

 

　西宮城は、平群中央公園の南東隅にある冒険広場となっていました。公園内に設置された案内には城の往時の様子も図で示されているほどに注目してくださっているように思えるのですが、残念ながら現状は見る影もありません（＾＾；。親子連れが楽しく遊んでいる中での撮影は少々苦労しますね。ここら辺が堀跡かなと考えつつ手早く写真撮影を済ませると、冒険広場南側の斜面へと向かいます。植え込みをかき分けて中に入ると、フェンスがありますが、そのフェンス越しに見える先には土塁が残っているのを確認できます。日本城郭体系に書かれていたものなんでしょうね。ここは下垣内城とセットで訪れることができるお手軽なお城ですが、きっと好きな人には堪らないところなのかもしれません。