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米須グスク跡


登城日:(2005.07.15)
所在地: 糸満市米須
 

【歴史】 | 【資料】 | 【私見】

歴史
主郭の城門です。  米須グスクは、十三〜十五世紀頃のグスク時代に栄えたグスクです。市内にあるグスクの中でも比較的保存状態が良いグスクです。高さ約3メートル、幅約1.5〜2メートルの野面積み石垣が巡らされています。石垣によって二つの郭で仕切られ、一つの郭内には建物跡らしき遺構があって、当時をしのばせます。このグスクにはつぎのような伝承が伝わっています。
 米須按司には美しい奥さんがいた。按司の家来が奥方の美しさにほれ、ついには按司を殺してしまった。悲しんだ奥方に家来が自分の嫁になるようしつこく言ったので、主人を殺したのが家来であることをさとり、仇を打つことにした。「あなたの腕で一抱えする柱で家を造ってくれたら嫁になります。」家来がやっとのことで木を探し「こに木はどうか」と腕を回しているスキに隠し持ったクギを両腕に打ち込み奥方は仇討ちを成し遂げたと云う。

『米須グスク跡案内板』より

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資料
 

私見
主郭を取り巻く石垣です。  米須小学校の裏手、西方に米須グスクはありました。入口から潅木が繁っていて中に入るのを一瞬躊躇ったくらいですから観光客はそうそうこないでしょうね。
 ここは石垣を二重に巡らせたり、横矢を意識した構造であったりと、かなり興味深いグスクです。自然石の野面積み石垣で囲われた主郭と、小学校へと続く斜面に作られたニの郭から形成していますが、石垣が見事に残っていますね。
 下草が少ない季節にくればより感動が増すことは間違いないでしょうが、私は絶世の美女としてこのグスクに残る悲話に興味を持ちました。一体どんな美女だったんでしょうね。(^-^;
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