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小浜城跡
登城日:(2003.05.10)
所在地: 夷隅郡大原町小浜
 

【歴史】 | 【資料】 | 【私見】

歴史 削平地が広がる小浜城跡  小浜城は明応二年(1493)に万木城主土岐頼定が鑓田美濃守勝定に命じて築城したのがはじまりである。
 『房総治乱記』によると、天正十六年(1588)二月、鑓田勝定が館山城主里見義頼の命を受け相模国三浦に出陣し北条氏直と合戦していた隙に、勝浦城主正木左近大夫が手勢百五十騎で小浜城に押し寄せ、陥落させてしまう。翌十七年(1589)には勝定の手により奪還されるものの、徳川家康が関東入封した際に本多忠勝に攻められ、小浜城は落城した。

『日本城郭体系6』新人物往来社刊参照

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資料  

私見 現在は神社がまつられています  三方を海に囲まれた半島状の高台の上に小浜城はありました。現在は神社となっていますので分かりやすいと思います。
 いくつか削平地があり、特に小さな城址碑がつくられているところは広い方形状を形成しており、城館跡のような郭となっています。
 さらに奥に進んでいくと神社の社が置かれてあり、そのまわりを土塁跡のような高まりがありました。またそこを取り囲むように小さな通路があるのですがうっかり足を踏み外すとはるか下の海に飛び込んでしまうか、藪の中に落ち込んでしまいそうな非常に危険な状態です。まぁそれだけ天嶮に堅く守られていた城であったということなんでしょうか。しかし正木左近大夫に奪われた小浜城を奪還せんと鑓田勝定は小舟で東北の切岸の下に寄せてそこから忍びの者に侵入させて城内に火をおこすことに成功したとされていますが、たしかにこんな断崖ではまさかこんなところから攻め込まれるとは予想していなかったでしょうねぇ。
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